無防備都市宣言について

私自身は9条改正の問題や、
この前の選挙で自民党が大勝したので
政治のことはよくわからないのですが、漠然と
「急に自分の知らないところで、9条が変わって戦争をする国になったら困る!」
と思っていて、平和に対して、何か自分としての意思表示ができたら、署名の一つでもできたら。と思っていたときに
ヨーガ教室の和田先生からお話を聞いた次第です。
『生まれたての憲法と私」古川マサ子さんのお話。10月5日フォーラムひこばえにて。お話しくださった女性は物心ついた頃から軍国教育で
お国のために生きるのが当たり前だった時代をすごして来た中、玉音放送を聞きます。
そして敗戦後価値観が全く変わってしまった世の中、ものもなく食べるのに必死の世の中
でも新しい憲法で「自分のために行きてもいいんだ!」と思うと希望が持って行きて来れたそうです。
私は今の自分が当たり前のように与えられている自由を、改めてありがたいものだと感じました。

それからその会で憲法ができた当時の中学生向けの教科書の副読本が朗読されました。
9条の部分の抜粋

戦争の放棄
みなさんの中には、今度の戦争に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとうとうおかえりにならなかったでしょうか。また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。いまやっと戦争はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな戦争をして、日本の国はどんな利益があったでしょうか。何もありません。ただ、おそろしい、かなしいことがたくさんおこっただけではありませんか。戦争は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすだけです。だから今度の戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましてが、またこんな大戦争をおこしてしまったのはまことにざんねんなことではありませんか。
 そこでこんどの憲法では,日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことを決めました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も,およそ戦争をするためのものはいっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もいっさいないのです。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということなのです。しかしみなさんはけして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことをほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことくらい強いものはありません。
 もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかしてじぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば,いくさをしけることは、けっきょく、じぶんの国をほろぼすようなはめになるからです。また、戦争とはゆかずとも、国の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戦争の放棄というのです。そうしてよその国となかよくして、世界中の国がよい友だちになってくれるようにすれば、日本の国は、さかえてゆけるのです。
 みなさん、あのおそろしい戦争が、二度と起こらないように、また戦争を二度とおこさないようにいたしましょう。

(「あたらしい憲法のはなし」17〜20ページを抜粋 昭和22年7月28日初版 発行者文部省 
復刻発行2004年6月23日新日本婦人の会 http://www.shinfujin.gr.jp/ )

この副読本は日本の政治の情勢の変化に伴って、2、3年しか使用されなかったそうです。
でも、とてもわかりやすいきれいな言葉で、だたしいことを伝えている!と感動しました。

そのあと、違う方が、無防備平和都市の説明をしてくださいました。
「戦争にいっさい協力しません、自分の街で9条を実現することです。」とおっしゃっていました。

私自身としては、不勉強でわかることが少ないのですが「戦争があった」ということを忘れてはいけないし
戦争を起こしてはいけないと思っています。

無防備平和都市宣言の署名は
一ヶ月の間に決まった数をあつめたら、市議会に議案を提出できるというものです。
方法としては、受任者(署名を集める人)になって署名を集めることです。
受任者というとなんだか堅苦しくて、荷が重そうなのですが別に家族の分だけでもOKだそうです。
詳しくは下記
無防備地域宣言をめざす京都市民の会 HP
http://www.geocities.jp/muboubi_kyto/


無防備宣言のお話を聞いた次の日は展覧会に行きました。
マルク・リブーという人の写真展です。
銃に向かって、銃を向けるのではなく花を手向ける少女がいました。
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html

いいお産の日の三砂さんの講演の中にもあった
恐れを手放すこと、幸せへの道しるべかなと、思います。