はなのかみかざり

花のかみかざり

花のかみかざり

タヌキのおばあちゃんをお世話するウサギの看護婦さん。
車いすを押して外を散歩。

みちばたの花を摘んでおばあちゃんにプレゼントします。
「ほんとにやさしいね〜」とタヌキのおばあちゃん。
でもそこでウサギさんはだまりこんでしまい、なきだしてしまいます。
やさしいひとではない、ひどい人だと。

ウサギさんが話し始めます。看護師になりたての頃小さな子どもたちの担当で小さい子を抱っこして歩く入院しているみんなはにこにこ。

でもひとり怖い顔をしたオオカミのおばあちゃん。
ある晩そのおばあちゃんが呼び出しベルをならして
「だ・き・し・め・て・お・く・れ・・・・」と。
でもうさぎさんはこわくて逃げてしまいました。

その次の日おばあちゃんは冷たくなっていました。

そのことをずっとずっと悔いていたうさぎさん。
タヌキのおばあちゃんに泣きながらその思いを伝えて、
オオカミのおばあちゃんの代わりにぎゅっと抱きしめてあやまります。

だきしめるのは・・・愛しているしるし。
だきしめられるのは・・・愛されているしるし。


最後のこの言葉が胸に迫ります。

私はうっかりこの本を本屋さんで手に取ってしまい、目を通してあわてて車に戻って泣きながら家に帰りました。